鹿脂の活用法、保湿クリーム
鹿の脂は皮膚を保護して再生を促す効能がある
更に馬油より匂いが少なくベタつきにくい
鹿の脂の特性
鹿の脂は飽和脂肪酸が多くて融点が高く、酸化しにくい性質があります。
鹿脂(ろくし)の効能
保湿力に優れた鹿脂
鹿の脂は、薬学書の本草綱目(ほんぞうこうもく)に「鹿脂」として収載されています。
現代では皮膚を保護して再生を促す効能を活かして、鹿脂を配合した化粧品に応用されています。
鹿脂はパルミチン酸やステアリン酸といった飽和脂肪酸を多く含んでおり、肌を保湿して、肌をキレイに保つ効果があります。
なお、鹿脂は馬油等の他の動物と比べると、においが少なくてベタつきにくく、肌になじんで肌本来の潤いを取り戻す効果があります。
鹿脂(ろくし)の効能
というわけで保湿クリームにします!
狩猟をする人の手はカサカサなイメージがあるので、ぜひ自作してご自分の手をツヤツヤにしてみてください!
※ちなみに自作保湿クリームを他人に譲渡したら薬事法違反になるので要注意です!(もちろん販売もNG)
※化粧品は人の肌に使うものなので万が一が起きない為に、作る為には「化粧品製造業許可」が、売る為には「化粧品製造販売業許可」が必要です。何かあった時は化粧品製造販売業許可業者がすべての責任を負います
※鹿の脂はただの脂なので渡しても…「食用のただの脂」として渡すのはたぶん平気だと思うので、受け取った人が「自己責任で勝手に保湿クリームを作る」のであれば、仮に何かあってもあなたの責任ではないですよね、きっと
作り方
①脂身を細切れにする
(できるだけ細かく!)
②たっぷり倍以上のお湯で30分茹でる
③ネット等で濾してお湯ごとボウルに移す
④冷ます
⑤固まった脂を鍋に入れてサッと火にかけて溶かす
⑥茶碗のような、底が丸い容器に入れる
⑦再び冷ます
⑧沈殿した細かいゴミを削り取る
⑨鹿脂(ろくし)完成
⑩オリーブオイルを加えてスプーンやヘラで細かく砕く
(脂850gに対して大さじ3(45mⅼ))
⑪すりこぎでさらに滑らかにする
(オイルで好みの柔らかさに微調整)
⑫容器に移して完成!
① ①脂身を細切れにする
(できるだけ細かく!写真より細かく!)
②たっぷり倍以上のお湯で30分茹でる
③ネット等で濾してお湯ごとボウルに移す
④冷ます
⑤固まった脂を鍋に入れてサッと火にかけて溶かす
⑥茶碗のような、底が丸い容器に入れる
⑦再び冷ます
⑧沈殿した細かいゴミを削り取る
⑨鹿脂(ろくし)完成
⑩オリーブオイルを加えてスプーンやヘラで細かく砕く
(脂850gに対して大さじ3(45mⅼ))
(この時は脂が少ないので写真の量を2杯)
⑪すりこぎでさらに滑らかにする
(オイルで好みの柔らかさに微調整)
⑫容器に移して完成!
お湯で抽出した鹿脂はマジで無臭です!
ジップロックに入れて人に嗅いでもらっても「ビニールの匂いしかしない」と言われるくらい無臭!
そしてオリーブオイルを入れるとオリーブオイル臭くなります
「匂いが少ないオイル+好きな香料」で手軽に最高級スーパー保湿クリームが作れますね!
繰り返しですが自作保湿クリームを他人に譲渡したら薬事法違反になります
実はここに行きつく前に失敗したので、それも載せておこうと思います
効果はそこまで変わらないと思うのですが揚げ物臭くなりました
すごく勿体ないことをしたと思っているので、誰かの知識になれば幸いです
失敗パターン
失敗点①「塊で調理」
失敗点②「水が少ない」
失敗点③「水が蒸発して揚げ物状態」
2時間くらい火にかけてました
これじゃだめだと感じてハサミで切りました
なんか色が濃いですね
185gなのでオリーブオイルは10ml
塊を一気にやりすぎた、潰しにくい
すりこぎはせずに一応完成、しかし揚げ物臭い
少量を手に塗るくらいじゃ匂いはしないけど、揚げ物臭のするハンドクリームは塗る気が失せる
これは生ハムや毛皮の保湿に使おうかなと考えています
もったいなかったな…
以上です!
最後まで読んで下さりありがとうございました!
↓こちらもどうぞ