【雑記002】日本型CFについて徹底解説

【日本型クラウドファンディングでは繋がりを意識させることが重要!】

・・・というわけで日本型クラウドファンディングについて考えてみたのをまとめました。

これからクラウドファンディングでの資金調達を考えている方はこの基本を頭に置いて行動して下さい。

ちなみに日本人で税金を払っている人は間接的に寄付してます。

なので日本人は寄付してないって統計は統計マジックなので注意してください。

【そもそもクラウドファンディングとは】

過去の記事「クラウドファンディングとは」でも紹介しましたがインターネットを使って不特定多数から資金を調達することですね。

カタカナだったりアルファベット表示だったりするので「つまり海外の文化では?」と感づいている方も多いと思います。

ほぼ正解です。

しかし不特定多数から資金を調達する文化は日本にもあります。頼母子講や無尽、寄付、カンパ、模合(もあい)などと呼ばれています。

親戚や住んでいる地域の人がメインとなっているのが日本型だとするとキリスト教の教えを基礎としたものがアメリカ型となります。

このアメリカ型と日本型とでパトロンの注目するポイントが変わってくるので、日本でCFする時のアピールポイントが変わってきます。

【日本型CFとは】

・・・【応援したい気持ち+繋がり=支援】

東洋的思想を持っている日本では可哀想と思ってもある程度までは「自己責任」で片付けられてしまいます。為せば成る、為さねば成らぬ何事も。成らぬは人の為さぬなりけりって事ですね。

助け合いの精神はもちろんあるんですけど非常に限定的で、何の繋がりも無いと支援までそうそう辿り着きません。

地元、母校、趣味、親戚、習い事、部活などの共通点やリアルに知り合いなど、何かしらの繋がりをアピールすることが重要です。

購入型CFは商品を買う感覚もあるので普通に欲しい商品が出れば普通に購入する人はいます。

【アメリカ型CFとは】

・・・【応援したい気持ち=支援】

西洋的思想で困っている人がいたら助けるとか、持てる人が分け与える事が根底にあります。またキリスト教の教えで「富を持つものは社会に還元する」「収入の1/10を寄付する」などがあります。

アメリカ国民の9割がキリスト教ということもあり税法も寄付しやすい環境が整っていて、何でもとは言いませんがかなり幅広く寄付できます。自分で作った財団とか。日本だと一部の政治団体やNPO法人くらいしか出来ません。

日本と比べて寄付に対するハードルが低い、寄付を特別な事と考えていない感じですね。

【まとめ】

日本型クラウドファンディングでは繋がりを意識させることが重要!

実はあなたと縁があります、実は身内なんです。ちょっと困ってて、、話聞いてもらえませんか?

こんなスタンスだと「じゃあ話だけでも」って人が多いようです。もちろんここから支援に繋がっていきます。

くれぐれも「こんな事やりたいんだけどお金が無いんだ!誰か!!」→「我々が支援しよう!」みたいなアメリカスタイルな妄想は禁物です。というお話でした。

【日本とアメリカの寄付と税金の比較】

ちょっと脱線します。

先ほどアメリカの税法が寄付行動に有利だと話しました。

そもそも体制が違いまして、アメリカは「寄付と国費で賄われている部分」が日本より大きいです。

ニッセイ基礎研究所のレポートによると「アメリカにおける寄付の分配先で最も多かったのは宗教団体が31%で、次が教育機関(15.5%)、社会福祉団体(12.4%)、財団(10.6%) 」とのこと。

日本の場合は税金として国民から国が集めて、それを教育機関や社会福祉に割り振るといった形式をとっています。これが冒頭で話した「間接的に寄付しています」って話なんですね。

例として「独身男性、所得控除後の収入が1000万円、100万円寄付」で比較してみましょう。(計算が多少違うかもしれませんが大目に見て下さい。。)
アメリカは(課税所得ー寄付金)×所得税率=所得税
 日本は (課税所得×所得税率)ー(寄付金×40%)=所得税  で計算します。

アメリカ 通常   1000万×税率24%=所得税240万円
     寄付後 (1000-100)×税率24%=所得税216万円
 →差額 240-216=24万円
  100万円寄付するけど税金が24万円安くなるから実質76万円で100万円の寄付が出来ている。

日本   通常   1000万×税率33%=所得税330万円
     寄付後 (1000×税率33%)-(100×40%)=所得税290万円
 →差額 330-290=40万円
  100万円寄付するけど税金が40万円安くなるから実質60万円で100万円の寄付が出来ている。

今回の結果は「節税金額だけは日本の方が高い」という結果になりました。

収入の低い人はアメリカの方が税金高くて日本が安い、収入が上がるとアメリカの方が安くて日本が高いので、収入によって優劣は変動すると思いますがざっくりこんな感じでした。

ただアメリカの方が100倍近い数の団体に寄付が可能なので別ルートでの節税効果も考慮するとアメリカの方が優秀ですね。

以上。脱線でした。

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