クラウドファンディングで10万円の支援をした話
昨年2020年の夏、こちらのクラウドファンディング企画に10万円を支援した
「絶滅危惧にある固定種を販売するメディアを立ち上げ、 タネを無料配布したい」
企画の内容は
固定種のタネを無料配布するメディアを開設する
支援したリターン内容は
・私たち家族からのビデオレター
・メディアに永久的にサポーターとして広告を掲載させて頂きます
んで完成したサイトはこちら→きびと月の畑
企画者紹介【太田 孟】さん (おおた はじめ)
1989年大阪生まれ。近畿大学芸術学科卒業後、美術作家を志し、淡路島で3年間農業を勉強。結婚を機に、生活費を稼ぐため金属工場へ就職するが、過労が原因で仕事場で倒れてしまう。この事をきっかけに、食生活の改善に興味を持ち、「食べるものは自分で作る」をモットーに、有機/自然農の実践、固定種の種の自家採取を行う。現在は編集プロダクションへ転職し、デザイナー兼ウェブディレクターに従事する。奥さんは神戸と京都で焼菓子のパティシエとして働いていた経歴を持つ。
以上が概要です
企画を読んですぐに支援を決めた!
でもさすがに高額なので妻に打診したら「もうちょっと確認してからにしようよ」と言われ、ツイッターのDMで連絡を取り、人柄と今後の展望を確認した上で支援を決定した
正直、
「早く支援しないと他に取られちゃう」
と焦ってた笑
ここでは企画の説明を省く!(→企画サイト)
志も素晴らしいがビジネスとして見ても素晴らしかった!
タネで運営費を稼ぐのではなく、広告収入や商品販売で稼いでタネが欲しいだけの人からは一切お金を取らないビジョンと、真の目的がお金を稼ぐ事ではない所が素晴らしい!
成功する上で大切なのは「継続すること」
つまり、
①手間が少ない
②本業やプライベートを圧迫しない
③コストが低い
④コストを自力で賄えるシステム
⑤モチベーションを保てる
などなど
DMでのやり取りで太田さんが
【問】美術を学ばれた後、なぜ農業を?
→制作活動を行いながら、生活費を稼ぐ方法をずっと模索してる中で出会ったのが、農業でした。
三年間、淡路島の玉ねぎ農家で勉強させてもらっていましたが、現代農業が全然楽しくなかったのが印象的でした。
毎日、腰が折れるほど痛くなるまで玉ねぎの収穫をして、L・M・Sとサイズを分ける作業を日が暮れるまで行っていたからです。やはり農業は、経営すると作業をするでは全く違うものでした。
そこから、いつから農業ってこんなにハードルが高くなったんだろう、と思うようにもなりました。
でも自分たちが食べる分だけなら、育てれるかも知れないと思うようになり、畑付きの民家で生活したのが始まりでした。
また芸術で生活するというのも、経営と同じく甘いものではありませんでした。主に絵を描いていたのですが、本質的には、絵を描くことだけが、芸術のアプローチじゃないと思うようになりました。
そこから自身で作ったもので稼ぎたいと思い、ウェブ業界に入って、好きなものを作って働くことに楽しみを覚えました。
現在は制作会社で企業や行政のメディア案件を請け負っています。
「もっとお二人のことを知りたくて」と前置きして聞いたんだけど、私が聞きたい事を汲み取って先んじて且つ上手に文章にまとめて返事が来た
この時点で「あ、できる人だ」って感じた
そこで私は「投資先」として有効か確認する為に以下の事を聞いた、
「細かい事は省いて、
・ご自身の目標
・サイト運営が持続できるかを知りたいです
①何か目標があって、そのアプローチとして固定種栽培や種配布に辿り着いたと思っています、ずっと先にあるお二人の目標が知りたいです
→モチベーションを保てるか
②サイトの運営と畑の管理は誰が行いますか?
勤め先が茂木市で畑が日光市と少し距離がありますし小さいお子さんもいらっしゃるので負担が大きいのでは無いかと考えています、
→仕事や家庭との両立ができるか
③畑付きの民家での生活期間と畑の規模
→実績はあるか、継続的に活動できるか
答えられる範囲で構いませんよろしくお願いします。」
①目標について
目標は、メディアの収益化です。また本業で営業をかけていくために、自分の実績を作ることに時間を割きたいと考えています。自分で運営する経験を持てば、今よりも企業側の気持ちも理解できるようになるはずですし、必ず実りあるものになると思ってます。もちろん、固定種を多くの人に共有したいのが大前提です。
ずっと先の目標について
ネットの特性上、固定種の保護は賛否両論はありますが、身近な人でもF1種の存在を知っている人は殆どいないです。僕の感覚だと100人中5-10人だと思います。僕はどちらが良いの優劣は全くなくて、ただ家庭菜園が好きで、固定種がおすすめってことを紹介したいだけなんです。
今の時代、自分の好きなことをして、体験したことを発信することで、やりようによっては収益化が可能な時代だと思いました。多様な意見を沢山の方から頂いていますが、もっと皆んながやりたいことを認め合え、それぞれが得たい情報だけをポジティブに取捨選択できる人になりたいなと思います。
②サイト運営と畑の管理
サイトの運営は二人三脚で行います。今まで妻はパティシエとして働いておりましたが、私が今までの運営経験を伝授して自宅でも仕事ができる・収入が得れる環境を作ってあげたいと考えています。
畑の管理や子育ても二人三脚ですが、サポーターとして、妻の両親には協力してもらう予定です。母親は元々30年以上、地元農家としていたのと、妻の父親も定年を迎えたことでぼくたちを応援してくれています。
③畑付きの民家での生活期間と畑の規模
生活期間は、5年です。淡路島の頃から農家の方に約3反の畑を任されていました。民家での畑の面積は50坪くらいです。もちろん商売にはできませんので、あくまで自分たちの食費を賄うレベルでした
素晴らしい!
「投資先」として見た時に私が重要視するのは、「投資先が掲げるビジョンに私が共感できるか」と「事業を継続できるか」
要は事業を応援したくなるか
ちょうどこの頃、種苗法がうんぬんって時期で、品種改良して登録された野菜や果物を自家採種(育てて種を取ること)して利益を出すことが禁止されるだなんだ言われていた
しかし誰が開発したでもない在来種はそれに当てはまらないので自家採種できる
更にタネでは金銭的やり取りをしていないので全く問題ない
この人は農家の経験も家庭菜園の経験もあるので野菜を栽培して種を取る技術に関して疑う余地はない
土地は自分の土地だし、種は安価で最初に買えばあとはずっとタダ、サイトの作成も運営も自分でできるからビジネスの基本である「コストを低く抑える」を守っている
コストが低ければ「継続」しやすい
無料で手に入る種を配布してお客を集め、サイトの記事を見てもらってPVを稼ぐ
継続していけばいつかは人が沢山来るサイトに育つ
人が沢山来るサイトとなれば紹介して欲しがる人も現れる
面白い記事も増え、その人目当てで更にPVが増え、もっと良いサイトになる
サイト作りと運営のノウハウは本業のWEBディレクターで培った能力を活かせるし、逆に本業にも活かせるのでこの企画を頑張るだろうと推測した(WEBサイトを運営しているディレクターの言葉と運営実績の無い人の言葉、どちらの方が説得力があるかは明白)
体調崩した時やつらい時期には奥さんのご両親に手伝ってもらう事もできる、このご両親も農業の技術があるので安心して任せられる
リターンに10万円の価値があるか?
ある!
支援したリターン内容は
・私たち家族からのビデオレター
・メディアに永久的にサポーターとして広告を掲載する
というもの
これだけ条件が揃っているので継続できるという前提で話を進めた時、永久的に掲載される広告に10万円の価値があるかという話になる
支援を決めた2020年9月のブログの来場者数は700人、PV2000、アドセンスは100円ほど
(このブログに月700人来てるんだから驚きだ、ありがとうございます!)
…どんな計算したか忘れた
あれ…?
5年でペイすると考えると月1700円ほど
支援する前年2019年のアドセンスが月数円
それが1年で100円と20倍になったから、このまま行けば2021年には2000円だから払えないことは無い!と皮算用したのか…?
このサイトはこれくらいの来場が見込めて、そのうちの何%がウチのサイトに来て、一人当たり幾らのアドセンスが見込めるからって計算した気がするけどようわからんな
ま、よかろう!笑
大事なのは太田さんのメディア「きびと月の畑」が繁盛することだ!
必ずしも俺のブログが見てくれた人の心に刺さるとは思わないし、逆に不快に思う人もいるだろう
きびと月の畑は開設して間もないけど毎日1人はこのブログに飛んで来ている
ある時期からツイッターのフォローフォロワー数がめっちゃ増えてるなーと思ってたら、太田さんの戦略の一部でした
本職が行うSNSを活用したメディア運営を間近で体感することができ、太田さんという人と繋がれた
これからが楽しみ!
最後まで読んでくださいありがとうございます!