【後日談-001】大芸工展
2018年10月21日 晴れ 東京都中央区 内田洋行ビル地下1階
Readyfor クラウドファンディングで支援した大芸工展に参加してきました!
入場料無料。名簿に名前を書いて入場証代わりの缶バッヂ(持ち帰りOK)をつけて階段を下ります。
ちなみにこちらの会場は九州芸術工科大学のOBの方が無償で貸してくれたそうです!
今回の大芸工展のデザインテーマは「天気と人の関わり」
九州大学、神戸芸術工科大学、名古屋市立大学、東北芸術工科大学の四芸工大生が個人または同学年複数人、他学科、他学年などと制作した作品が29点並べられていました。
一部作品を紹介致します。
芸術工学の中心には必ず人がいます。学生たちの、これを必要とする誰かにより良いものを贈りたいという信念を感じながら見て欲しいです。
九州大学 「天気的建築工法」 インスタレーション作品 審査員賞受賞作品
実際に山へ行って建ててきた様子を上映してました。「現代の建築は転機と人の関わりを隔離させている。私達は、天気の連続的変化に対応して構築されてゆく建築を目指した。」
九州大学 「せみしぐれ」 インスタレーション作品
音を聴いて名前をつける。前に聞いた人がつけた名前が表示できる。他学科との合作。プロダクト系とシステム系の人だったかな?両者の得意分野を融合させたこの作品は、やはり他の作品と出来が違いました。小さな黒板消しは本物から切り出して作ったそうです。こだわりですね。
九州大学 「神様の気持ち」 インスタレーション作品
あたらしいゲームを作ったそうです。
神戸芸術工科大学 「joint+」 プロダクト作品
熊本地震後、現地に行って欲しいけど足りないものを調査してきたそうです。最初に運ばれる水が入った箱に収まるサイズの部品で、のちのち欲しくなってくる椅子、パーテーション、テントになる。
神戸芸術工科大学 「雲の巣」 建築作品
雨の日と晴れの日の人の動きを分析して、どこに屋根を作ると合理的か、天気と関われるかを考え、設計に落とし込んだ作品。
神戸芸術工科大学 「reminiscence」 建築作品 審査員賞受賞作品
雨が降ると窪みに雨水が集まる。「完成形を自然や使う人に委ねる事」が好評価されました。
名古屋市立大学 「朝の天気時計」 プロダクト作品 審査員賞受賞作品
雨の日の朝は30分早く起こしてくれる。売ってそうなレベルの出来栄え。
名古屋市立大学 「wins」 プロダクト作品
雨の日に裾が濡れたのを乾かしてくれる。見た目めっちゃスマート。
名古屋市立大学 「未来の天気を聴く」 プロダクト作品 ☆グランプリ作品☆
言葉でなく天気の音で未来の天気を知ることが出来る。かわいい。欲しい。見たくもないニュースを見なくていいし、天気予報を知る時間が心安らぐ時間に変わる。
「これを使って嫌な顔をする人はいない。笑顔になるしかない。そういうプロダクトを作れるって、こんな幸せなことない」と審査員から大絶賛されました。
東北芸術工科大学 「東北芸工生に向けたシェアサイクルサービスの研究」 プロダクト作品
登校時の交通機関が混むのでシェアサイクルの導入したらどうなるか、どういうカタチで導入するかを研究している。芸工生は大きく重たい荷物を持つので重心を下に、前輪を2輪にする事で安定性を確保し、前輪の幅もハンドル幅程度になるようを設計。模型は趣味の手作り。
東北芸術工科大学 「電子ペーパーの傘」 プロダクト作品
自分の好きながらを投影できる。審査員からは「これを皆が差して、上から見たら1つの巨大広告になってたりしたら面白いよね」
東北芸術工科大学 「てんきとわたし」 プロダクト作品
1年生の作品。プロダクトの「形として残る」長所を生かして天気の模様のポストカードを制作。大芸工展で唯一の1年生なので今後を期待されていました。
作品紹介は以上です。
芸工生の皆さんがこの大芸工展に参加できてよかった!良い刺激をもらえた!と満足そうでした。
また他校の作品を賞賛する一方で自分たちの作品・技術・考え方の強みを再認識することも出来たそうです!
他にも色々な話を聞けました!
「東北芸術工科大学と名古屋市立大学には上級生が下級生に授業しに行く機会があり、九州大学と神戸芸術工科大学にはそういった機会が無いこと」
「神戸芸術工科大学のでは本当にそれが作れるのか?を先生からよく言われること。構造的に問題が無いことは前提のもと、実際に自分で加工してみて加工しやすい設計かどうか確かめたりする。試作の数がこなせない分、設計の段階で絞り込む力を鍛える」
「アートは作品が中心にいて、芸術工学は人が中心にいる。でも人によって考え方がぜんぜん違う」
「デザイナーの色を知りたいなら【デザインってなんですか?】と聞くと違いがわかる。ある人は【問題解決】、他にも【美しくあることだ】という人、また【2人以上にあげるプレゼントだ】と考える人もいる」
「(芸工を学んで)人生の選択肢が広げられた。高校生の時は製品のデザインがしたいなーと漠然と考えていたがUI・UX、人の使いやすさとか体験とか、アプリケーションでいかにキレイに使いやすく見せたりするかというのに興味を持った」
「交通費はほぼ自己負担…orz」
そして講評会が始まります。
審査員は高須学さん、太刀川英輔さん、青山尚文さんです。
審査員1人につき5人ずつ佳作の制作者を呼んで講評をします。
続いて講評に対する質疑応答など、現役デザイナーの本質を付いた返答にみんなで感心していました。分からないことはバンバン質問して。
「デザイン」「人の感情」という抽象的な類の質問に対して、実体験と知識を交えて分かりやすく丁寧に答えていました。
我々から見たら遥か先を行くデザイナーですがお三方にも遥か先のデザイナーがいて、まだ模索している最中だけど「今現状こう感じている」と、出来る限り最新の感覚を伝えようとしてる印象でした。
審査員さんが先週感じたこととか先日お会いした人の話とか聞けて、こういう生の情報はネットにはなかなか出回らないのでやっぱり現場に来て良かったなと思いました。
グランプリの制作者は特別にパシャリ
↓講評会での為になる言葉はこちらでまとめられてます!
大芸工展の昨日の講評会の名言をまとめました! ぜひご覧ください!✨ また、皆様も是非 #大芸工展 でどしどし呟いてください! https://t.co/CkNC5eSbmt — 大芸工展2018 (@daigeikouten) 2018年10月21日
まとめ
楽しかった!支援して良かった!ワークショップも参加したかった!
協賛企業がいくつか確保できたそうです。
五美大展みたいに各芸工大で開催したいと話していました。
どこで開催されても遠いけど、きっとまた行きたい!
芸工生の成長を楽しみにしています!
↓各芸工大の資料請求はこちらでできます
九州大学
森山陽介,中島生幸,中村将基,山崎真弘,寺崎薫,高木敬太,寺崎薫,墨田知世,蜜岡稜大,鶴真由子,真崎広大,遠藤智,福田和生,有馬駿,
名古屋市立大学
小林遣,加藤悠介,星谷知映,筒井喬之,津坂摩奈,古井翔真,近藤優衣,山本美穂,三宅広華,幸田駿助,
渡邉理沙,成瀬駿汰,川島芽衣,
神戸芸術工科大学
豊嶌力也,多木翔夢,下川はんな,櫻井ノマド,小松克也,井上雅也,喜多川颯馬,松本京華,吉田幸奈,富永虎太朗,田島浩樹,
東北芸術工科大学
宮崎直人,門田優,阿部朱夏,野呂耕平,
【主催】 大芸工展2018 運営委員会
【後援】 九州大学大学院芸術工学研究院 名古屋市立大学芸術工学部
【協賛】
株式会社 ジーエー・タップ
株式会社 ディー・サイン
株式会社 福岡銀行
鵜飼哲矢事務所
一般財団法人 窓研究所
子供向けプログラミング教室 ITeens Lab.
株式会社ダイスプロジェクト
株式会社 総合資格
【協力】
株式会社 内田洋行
パワープレイス株式会社
九州大学同窓会「渾沌会関東支部」