鶏の好物ランキング
自宅、外で手に入る烏骨鶏の好物ランキング!
虫と野菜くずに分けて鶏のエサとして優れたモノを「手に入りやすさ」「栄養価」「食い付きの良さ」から15点満点で採点しました!
※私の独断と偏見で構成してます。ご理解ください。
こんな記事もあります
→鶏が食べるキノコ、食べるキノコ
→烏骨鶏の鳴き声や仕草
虫部門
第1位 蜘蛛 12点/15点
「手に入りやすさ」3点、「栄養価」4点、「食い付き」5点
冬以外手に入る!食べやすい!
蜘蛛は種類が豊富で春先から地面に小さい蜘蛛が動き回っています、夏には土蜘蛛、家の中にはアシダカグモとそこらへんの茂みに沢山います
動きもそこまで素早く無いし、手のひらで軽くポンと叩けば丸まって瀕死状態に出来るので捕獲しやすい、また日本のクモで毒を持ってるのはごく僅かなので安心して捕獲できます
もう1つの長所は食べやすさ、クモは柔らかいし死んで時間が経つと足が外れやすくなるので小さい雛でも食べやすい
また嘴で咥えてトントンっ!と地面に数回叩きつければ瀕死になるので雛でも簡単に仕留めることができる
一匹あたりの質量は大したことないけど、年間の捕獲量は多い
第2位 バッタ 11点/15点
「手に入りやすさ」2点、「栄養価」5点、「食い付き」4点
夏が旬!高タンパク高カルシウム!
栄養抜群!夏にめっちゃ獲れる!デカくなる!
跳ね回るし個体によっては飛ぶので捕まえるのが大変だけど捕まえる価値がある、質量の大半はタンパク質だけど硬い部分はカルシウムを多く含んでいるので嬉しい
通常、カナブンなどカルシウムを多く含んでそうな甲虫類を与えても雛には倒せないし死んでても飲み込めないので甲虫類からはカルシウムを摂れない、バッタは貴重なカルシウム補給源なのだ
鶏はハリガネムシを食べても平気らしい、ウンチと一緒に出てくるとの事
バッタは網で捕まえた後、網を地面に叩きつけて瀕死にさせてから鶏に与えた方が逃げられずに済む
欠点をあげるとすれば春秋冬は獲れない、大きいと雛は食べられないし捕まえられない、人が分解すれば食べられるけど足とか硬いし長いから雛には飲み込めない事がある、しかし複数羽いれば引っ張り合いで千切れて食べられる
コオロギは柔らかいので普通に食べられる
第3位 ミミズ 11点/15点
「手に入りやすさ」2点、「栄養価」4点、「食い付き」5点
じゅるっ!うまい!もう一本!
嘴からケツより長くてもツルッと丸呑みにしてしまう、のどごし抜群のミミズが第3位にランクイン、バッタと同点ですが「手に入りやすさ」が1に近い2なので第3位です
ミミズとか幼虫とかは鶏大好物!食いつきの良さだけなら1位かも!
土を食べるミミズは鶏にとって消化に良い生き物
鶏は餌と別に小石や土を食べて砂肝で餌をすり潰すのに使います、鶏にとってミミズは鴨がネギ背負ってきたみたいな、一石二鳥な食材
しかしミミズって結構レアで、ミミズがいそうな所を掘るとか雨上がりの畑に出現したりと中々出会えませんし、寒いといなくなるのが残念です
ミミズコンポストやミミズの養殖をする人もいます
冬、土の上に枯れ葉を積んでおくと春にミミズがわんさか出てくるそうです
特級餌 蜂の子 11点/15点
「手に入りやすさ」0点、「栄養価」6点、「食い付き」5点
「お前スズメバチ食ったことある?」
写真はスズメバチの幼虫とサナギです
夏に作られる巣を殺虫剤を用いずに入手できた時のみ食べられる蜂の子
鶏界の珍味ではないでしょうか、鶏はまずお目にかかれない一品でしょう、きっと「スズメバチ食ったことある?俺はある」みたいにマウンティング出来るレベルではないでしょうか
人が食べても滋養強壮に効くんだから体重が人間の20分の1くらいしかない鶏が食べたら、そら元気になるでしょうよ
食い付きはもちろん抜群!
しかし手に入らない人は一生手に入らない代物
ちなみに生で食べるとプチっとタンパク質な味がして山菜っぽい少し渋い後味がします
野菜くず部門
野菜は鶏も普通に食べるので人が捨ててしまう野菜くずの中から鶏が好む物を選びました
第1位 きのこの石づき 11点/15点
「手に入りやすさ」4点、「栄養価」2点、「食い付き」5点
驚き!食い付き!石づき!
チェケラ!意外なんだけど鶏はキノコの石づきをめっちゃ食べる!
99%捨てるキノコの石づき、THE野菜くず、これを喜んで食べてもらえるなんて嬉しい限り!しかも刻む必要ナシ!そのままでOK!
キノコは年中安いし食物繊維もたっぷりだから、家計にも人にも鶏にも優しい素晴らしい食材!
しかもキノコは卵黄を赤くする効果がある!
さすがにパプリカの粉とか海老の粉ほど赤くはならないし、日常的に大量にあげられる人は少ないと思うけど、まあ卵黄が赤に近づいて不快な人はいないでしょ
秋のキノコの季節、冬の鍋シーズンに出る石づきを鶏にあげてみてはいかが!
第2位 捨てる野菜 10点/15点
「手に入りやすさ」2点、「栄養価」4点、「食い付き」4点
腐りかけの向こう側!
お裾分けでめっちゃ貰った野菜を食べ切れず腐らせてしまうとか、ジャガイモが青くなってしまうとか芽が出てしまうとか
畑で育ててたキュウリが育ちすぎて種が大きくなっちゃって食べづらいとか、虫食いだらけの白菜とか色々
都会ではあんまり無いかもしれない、でも野菜室の奥でグズグズになったトマトとかナスとかイチゴとかありません?
そういうのを鶏にあげます
「グズグズのトマト?最高!」
「虫がいるかもしれない葉っぱ?最高!」
「大きくなったキュウリの種?大好物!」
とまあ、色々食べてくれます
同点第2位 貝殻 10点/15点
「手に入りやすさ」3点、「栄養価」4点、「食い付き」3点
カルシウム補給&小石の代替!
アサリとかシジミの貝殻、99%捨ててるでしょ!
野菜じゃないけど調理で出るくずだよね、これをザルにでも入れて外で乾燥させて砕けばカルシウムだらけで小石代わりにもなるゴミも減る、一石三鳥!
私はダイソーのスキレットを2枚使って砕いてます
第4位 野菜の皮、へた、芯 9点/15点
「手に入りやすさ」3点、「栄養価」3点、「食い付き」3点
出る家庭は出るけど出ない家庭は出ない!
体感ですが烏骨鶏は白によく反応するので大根やジャガイモの皮、キャベツの芯を細切りにして与えると咥えてピヨピヨと駆け回ります
人参は硬いので刻んで与えます
ウチは大根も人参も皮ごと食べるので出ない家庭なんですけど、妻の実家は剥くので出産で里帰りしている間はよく頂いてました
手間がかかるのが難点ですね
その他
私はあげられそうなものを調理の時にササッと刻んで「鶏にあげる用の器」にポイポイつっこんでます
ピーマンのタネ、ニンニクの根元の所、茶がら、カボチャのワタ、ゴーヤのワタ、などなど
果物の皮は農薬が強く付いてそうなものは避けて、人が皮ごと食べるようなブドウなんかはあげてます
給食室を持つ小学校に話をつけて野菜くずをいただいてる人もいます、知り合いの豆腐屋さんからオカラを手に入れてる人もいます
昔は使わない茶碗を砕いて小石代わりとして鶏に与えていたので割れた茶碗も使えるようです
ガラスは分かりません
番外編
熟れた渋柿 9点/15点
「手に入りやすさ」2点、「栄養価」3点、「食い付き」4点
渋柿は飲み物だ!
秋の味覚「渋柿」は熟れると甘くなる、地面に落ちた渋柿を食べたいと思う人はどこにもいないし、まして虫食いの穴が空いてたらなおさらだ
しかしそんなジュクジュクで虫食いな渋柿を鶏は喜んで食べます
飲みます
サクラタデ 8点/15点
「手に入りやすさ」2点、「栄養価」2点、「食い付き」4点
ヒヨコが釣れる!
第1世代が雛の頃(9月)に庭に生えていたのをあげたら超興奮状態になったのが衝撃的
でも大人になった第1世代は見向きもしません、あげても食べません
当時、ペットショップでヒヨコフードを食べて育った第1世代にとっては特別美味しかったのでしょうか
https://twitter.com/TKG_kyokusuke/status/1175336508070326272
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→鶏が食べるキノコ、食べるキノコ
→烏骨鶏の鳴き声や仕草
まとめ
お金をかけずともエサは周りに沢山ある!
戦時中は鶏を各家庭で数羽放し飼いして自然の恵と少ない残飯で育ててた
土の上で飼えばお金をかけずとも鶏を飼育できる事はずっと前から実証されている
逆に土から離せば病弱になりお金と手前がかかる事も工業化された養鶏が実証している
エサの量に応じて産卵数は増減する
原種に近い烏骨鶏は産卵期→抱卵期→育雛期→産卵期と3〜4ヶ月のサイクルを年間3〜4回繰り返す
エサが減れば産む数を減らして体力を温存する
鶏が調整してくれるのでエサがある時にある分だけ与えれば相応の卵で返してくれるというわけだ
自分がいかに無知だったか思い知った
虫や残飯や雑草がエサに見え始める、枯れ葉が土の栄養剤に見える、腐葉土が鶏のエサとなるミミズのエサに見える
畑と養鶏を始めて、今まで何とも思わなかった物に価値を感じるようになったのが1番の収穫です
色々学んで価値を感じ取れるようになった、逆に価値を感じないという事は学びが足りないという事とも考えられる
無理なく、無駄なく、楽しんで鶏と共に歩んでいきたい
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